外資IT営業職への転職ガイド|初心者でもわかる完全解説

あなたの悩み、こんなことありませんか?

  • “今の会社で営業をしているけれど、年収がなかなか上がらない”
  • “外資系のIT企業に転職してみたいけど、どこから始めればいいのかわからない”
  • “英語に自信がなくても外資系に入れるの?”

この記事では、こうした悩みを解決し、外資IT営業職への転職に必要なステップをわかりやすく解説します。この記事を読むことで、外資IT営業職の特徴や求められるスキル、転職成功のポイントが理解できます。

実際、私自身も日系企業から外資系のIT企業に転職し、年収が2.5倍になりました。転職活動をしてきた中での私自身の経験も踏まえて解説していきます!

また、初心者でも安心して取り組めるよう、具体例や補足を交えながら進めていきます。


1. 外資IT営業職の概要

外資IT営業職とは?

外資IT営業職は、企業全体の中で特に大きな割合を占める重要な職種です。例えば、ある外資系IT企業では、社員の約8割が営業職を担っていると言われています。
その理由としては、本社との役割分担にあります。製品の開発やコーポレート機能(財務、人事、システム部門等)は、本国にある拠点や日本以外の拠点で回しているケースが多く、日本拠点は日本企業への販売会社としての役割に特化されるからです。

そのため日本法人では、営業を中心とした組織で出来上がっており、他の職種としてはシステムの導入を行う部門やカスタマーサクセスといった日本法人を支えるための部門が存在します。

営業職の役割と重要性

そのような中で営業職の役割としては、

日本企業の顧客と接点を持ち、自社のITソリューションを提案し、課題解決を図る。その結果として契約してもらうことがあります。

特にフィールドセールスについては、売上の大部分を担う中核的なポジションとなるため、給料も高額になりやすい傾向があります。

例えば、クラウドサービスを扱う営業の場合、顧客のシステム運用コストの削減や、セキュリティの強化に関するする提案を行います。
費用対効果が合えば採用に至るわけですが、実際に年間数千万円規模のコスト削減を実現したケースもあります。

なぜ今、外資IT営業職が注目されているのか?

  • IT業界の成長: 従来、IBMやオラクル、SAPのようにITインフラやビジネスの業務効率化を推進するためのビジネスアプリケーションを扱う企業を中心として成長してきました。
    その流れの中で、オンプレミスのソリューションからクラウドベースのソリューションへのシフト、情報流出等のリスクを回避するためのセキュリティ強化、AIの登場によるデータの活用など、一層のIT活用の流れがあり、IT業界は引き続き急速に成長しています。
  • 外資系企業の特徴: IT業界の成長に伴い、日本のIT企業も増えてきていますが、日本企業で実力をつけたメンバーが成果主義によるより高い報酬やスピード感・裁量のある環境を求め、外資系企業に転職するケースが非常に多いです。

補足: 成果主義の一例として、ある営業担当者が年間目標の150%を達成し、基本給に加えてインセンティブで年収が2000万円アップしたという話もよくある話です。


2. 外資IT営業職の転職市場の現状

市場規模と動向

外資IT業界では、特に以下の分野で採用ニーズが高まっています:

  • クラウドソリューション(AWS、Microsoft Azure、Google Cloud)
  • セキュリティソリューション(Splunk、Palo Alto Networks、CrowdStrikeなど)
  • SaaS(Salesforce、HubSpot、Service Nowなど)

求人数や競争率

具体例: 現在、LinkedInで“Sales Representative”と検索すると、外資IT企業の求人が1000件以上見つかる一方で、応募者数も多く競争率は高いです。そのため、スキルや経験のアピールが重要です。

外資IT企業のレイオフとその影響

近年、一部の外資系IT企業でリストラが行われていますが、成長分野の職種では依然として高い需要があります。

特に、日々世界中のIT関連企業が日本進出を狙っており、そのような中で0からマーケットを開拓できる営業メンバーの募集は非常に多いです。
また例えば、セキュリティ分野では市場が急速に伸びていることもあり人材不足が続いており、未経験からでもトレーニングを受けて採用される例もあります。


3. 外資IT営業職で求められる職種・ポジション

主要な職種例

  • アカウントエグゼクティブ(AE): 既存顧客の対応と新規案件の獲得。
  • ソリューションセールス: 技術的な提案を行い、顧客の課題を解決。
  • インサイドセールス: 電話やメールでの営業活動を担当。
  • チャネルセールス: パートナー企業を通じた間接販売。
  • カスタマーサクセス: 導入後のサポートを担当し、顧客満足度を高める。

補足: アカウントエグゼクティブとして活躍していたAさんは、業界知識を深めることでソリューションセールスにキャリアチェンジし、年収も200万円アップしました。


4. 外資IT営業職で求められる経験・スキル・マインド

求められる経験

  • IT営業経験があれば有利ですが、他業界からの転職も可能です。
  • 具体例:
    • メーカー営業からクラウドサービスの営業職に転職したBさんは、前職でのメーカー企業に在籍していた経験を生かし、製造業を対象とした営業ポジションで採用されました。

スキル

  • アカウントプランニングスキル
  • アウトバウンドでのアポイント獲得スキル
  • プレゼンテーションスキル
  • 顧客課題のヒアリング・課題解決能力
  • プロジェクトマネジメント力

など多様なスキルが求められますが、全てを有している必要はありません。
過去の実績、個人の強みを整理する中で、特質して生かせるスキルがあれば、不足しているスキルを他メンバーに補ってもらうなどの立ち回りも可能です。
このように、なんでも標準的にできるメンバーよりも、強みが明確なメンバーの方が求められるというのも外資系企業の面白いところです。

マインドセット

  • 数字達成への執着心
  • 自律性と積極性

外資系企業では、日系企業以上に成果が求められます。特に営業職は成果が明確に出る職種のため、数字達成の執着心とそれを可能にするスキル、また顧客理解のための学習や新サービスのキャッチアップなど、主体的な自己学習も非常に重要です。


5. 外資IT営業職に求められる英語力

どの程度の英語力が必要か?

営業職では、他の職種に比べて英語力は求められません。英語ができない営業ほど活躍するケースも非常に多いです。
一方、将来的にマネージャー等の管理職を目指す場合や、日本に進出したばかりの数十人の外資系企業の場合には、グローバルでのやりとりが必要になるため英語が必要になってきます。

英語が必要になる主なケースとしては以下が挙げられます。

  • 英語面接: 本社の社員等、日本人以外のメンバーとの面接の場合には英語面接になるケースが多いです。実践的なビジネス英語が求められます。また内定後は、英語版の職務経歴書(CV)の提出を求められるケースも多いです。
  • 社内コミュニケーション: 契約周りのやりとりやグローバルでの他社事例のリサーチなど、日本法人外でのやり取りの場合には、メールや会議で英語が使用されることが多いです。

英語力をアピールするコツ

一番わかりやすいのはTOEICです。
TOEICの点数では、主に読み書きのスキルがアピールできるため、800点以上を有していると、最低限の業務(社内で文章でのやりとり)はできる印象が持たれるケースが多いです。

また、実際に英語を使って行った業務例を明示するのも効果的です。

具体例: “前職では海外の取引先との会議を英語で主導し、契約をまとめました”といった実績を伝える。

英語ができない営業マンが多い分、英語ができれば採用確率は少しだけ上がります。


6. 外資IT営業職の年収相場

年収の基準

  • 外資系企業では、OTEという形で提示されるケースが多いです。
  • OTEというのはOn Target Earningsの略で、基本給+インセンティブ(成果給)です。目標を100%で達成した場合の年収を指します。
  • OTEには比率があり、例えばOTE1400万円、比率が5:5の場合には、基本給700万、目標100%達成時のボーナスが700万で、総額1400万の年収となります。

外資ITと日系ITの給与比較

日系企業の年収が500–700万円の範囲が多いのに対し、外資系では成果を出せば1,000万円以上も可能です。

特にフィールドセールスの場合にはOTEが2000万を超えるケースも珍しくなく、管理職になると3000万以上も狙えます。


7. 外資IT営業職に転職するメリットと注意点

メリット

  1. 高い報酬
  2. 最新テクノロジーの知識が身につく
  3. 成果主義の公正な評価
  4. グローバルなビジネス環境

高い報酬が魅力の外資IT業界ですが、その他にもメリットがあります。
それは、日々変化するテクノロジー技術を製品に取り込む会社が多いため、最新のテクノロジーに関する知識の習得や、成果主義な評価、グローバルとのビジネスコミュニケーションの機会です。

注意点

  1. 雇用の安定性が低い
  2. 激務で成果を求められるプレッシャー
  3. 自己学習が必要

一方で、このような注意点もあります。
日本企業に比べて解雇になる可能性はあります。
また営業職の場合には成果が定量的に可視化しやすいため、数字が達成できていない場合のプレッシャーは強いです。

また、仕事のスピード感が日系企業に比べて早いため、ついていくための自己学習欲も求められます。


8. 外資IT営業職に転職するための成功ポイント

  1. 営業力・英語力などのポータブルスキルを磨く
  2. 明確なキャリアビジョンを持つ
  3. 転職エージェントを活用する

ポータブルスキルの強化はもちろんですが、自身のキャリア感も重要です。
どのような方向を向いて仕事をしていきたいのか、そのためには何が必要で、だからどの会社を選ぶのかを明確に持ちましょう。

その相談先として転職エージェントを活用するのもおすすめです。

おすすめエージェント例:

  • JAC Recruitment
  • ロバート・ウォルターズ
  • マイケル・ペイジ

など、外資系のエージェントがおすすめです。


まとめ

外資IT営業職は、挑戦する価値のあるキャリアパスです。
年収水準がかなり高いため、年収アップや自己成長を目指している方は、まずは情報収集やキャリア相談から始めてみてください。

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